第2回 トクバイ 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)買い物影響レポート

チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」を展開する株式会社ロコガイド(本社:東京都港区、代表取締役 穐田 誉輝 以下ロコガイド)は、「第2回 トクバイ 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)買い物影響レポート」を作成しました。本レポートは、緊急事態宣言発出後の4月14日(火)に発行した第1回調査の続編となり、食品スーパーなど小売店のチラシ投稿状況、緊急事態宣言の解除後の一般生活者の状況、具体的には買い物への意識や生活行動の変化を調査し、インサイトをまとめたものです。

調査結果サマリー

<チラシ投稿状況;チラシ投稿データ分析>

  • 緊急事態宣言下では、チラシ投稿店舗数は激減。全国平均で50%、特定警戒8都道府県では約30%まで落ち込んだ(5月3日週実績・2020年1月対比)。
  • 現在の投稿は回復基調。全国平均で約70%、宣言解除が延びた8都道府県(北海道・関東1都3県・大阪・兵庫・福岡)では全国平均と比べ回復遅く約60%。

<一般生活者の状況;緊急事態宣言解除後の生活者の意識・行動・ニーズの変化に関する調査>

  • 緊急事態宣言解除後の生活者の日常全般における意識は、「不要不急の外出を控える」72%、「混雑情報を気にする」60%、「掃除・洗濯の回数が増えた」50%がトップスリー。緊急事態宣言下から引き続き3密を避け、罹患リスクを低減するために衛生的な状態を保つ、意識と行動が定着し始めている。
  • 買い物全般でも、「頻度を減らす」「まとめ買い」「ひとり、少人数での買い物」といった、3密を避ける行動が日々の生活に浸透。「キャッシュレス決済を利用」「商品を手に取ることを控える」といった衛生意識、「テイクアウトを利用」「混雑情報を確認」など日常生活に新たなサービスやツールを導入する意向も拡大した。
  • 情報取得手段はアナログからデジタルへと大きくシフト。利用が増えたのは「チラシ広告(デジタル)」29%、「ネット広告」24%。利用が減ったとの回答では、「お店に直接行く」40%、「チラシ広告(紙)」39%であった。
  • お店から発信してほしい情報として、「お店の混雑情報」(50%)へのニーズが11ポイント増と、生活者の3密を忌避する「新たな生活様式」の浸透が伺える。
  • お店に継続してほしいサービスとして、「消毒用アルコールやビニールカーテンを引き続き設置」(68%)、「スタッフはマスクや手袋を着用」(55%)、「現金に触れずに決済」(37%)などの衛生対策や、「テイクアウトの継続」(41%)、「出前やデリバリーの継続」(22%)という新たなライフスタイルの継続利用を求める意向も顕在化。

調査インデックス

<チラシ投稿状況;チラシ投稿データ分析>

  1)チラシ投稿店舗数の推移

<一般生活者の状況;緊急事態宣言解除後の生活者の意識・行動・ニーズの変化に関する調査>

  2)「日常生活」の意識・行動
  3)「買い物行動」の意識・行動
  4)買い物品目別の購入意向
  5)買い物情報の取得手段
  6)店舗で買い物する際に、不満を感じるポイント
  7)店舗で買い物する際に、お店から発信してほしい情報
  8)店舗で買い物する際に、小売店に継続してほしいサービス
  9)節約意識

調査詳細

<チラシ投稿データ分析>


1)チラシ投稿店舗数の推移

緊急事態宣言の解除に伴い、チラシの投稿店舗数は回復基調
「トクバイ」のチラシ投稿店舗数の変化をみると、3月上~中旬から減少を始め、全国平均で一時50%、特定警戒8都道府県では約30%まで落ち込みました(5月3日週実績・1月対比)。この落ち込み幅は過去最大級でしたが、現在は回復基調にあり、全国平均で約70%、宣言解除が延びた特定警戒8都道府県では約60%まで回復しています。

<緊急事態宣言解除後の、生活者の意識・行動・ニーズの変化に関する調査>

2)生活者の「日常生活」の意識・行動
不要不急の外出自粛、混雑への懸念などが上位に

緊急事態宣言解除後、生活者の日常全般における意識・行動は、上位は「不要不急の外出を控える」が72%、「混雑情報を気にする」が60%、また衛生意識の高まりを背景に「掃除・洗濯の回数が増えた」が50%。新型コロナウイルス禍以前と比べ、3密を避ける意識が日常生活に着実に根付き、衛生意識、また“おうち時間”を充実させるための行動に大きな変化を及ぼしたことが伺えます。

3)生活者の「買い物行動」の意識・行動
「3密」を避ける行動が浸透。衛生の徹底や新たなサービスが日常生活のひとコマに
緊急事態宣言が解除された現在、上位に、「買い物頻度を減らす」62%、「まとめ買い」49%、「ひとり、少人数での買い物」が47%と、いわゆる3密を避ける行動が日々の生活の一部となった方が約半数という結果に。そのほか、「キャッシュレス決済を利用」32%、「商品を手に取ることを控える」30%といった衛生意識の高まり、「テイクアウトを利用」22%や「混雑情報を確認」13%と、日常生活に新たなサービスやツールを導入する意向の高まりもありました。

4)生活者の買い物品目別の購入意向
“巣ごもり需要”は落ち着きの傾向。一方、不要不急の生活物品へ需要の高まりも

緊急事態宣言の発出後に“巣ごもり需要”として高まった品目の需要は、宣言解除後は落ち着きつつあります。前回調査で特にニーズの高かった「冷凍食品」「カップ麺」などの乾麺などの購入意欲は一定の落ち着きを見せました。また前回調査と比較し、今回の調査結果の方が高い意向を示した品目は、「牛乳」(17%→22%)、「酒類」(13%→16%)、「総菜」(10%→13%)、「ファッション」(2%→7%)、「家電製品」「家具・雑貨」(いずれも3%→6%)。長期保存を前提としない食品や、不要不急の生活物品への需要意識に、自粛の反動ともいえる高まり傾向がみられます。

5)生活者の買い物情報の取得手段
アナログからデジタルへ、大きくシフト

緊急事態宣言を経て、情報取得手段はアナログからデジタルへと大きくシフト。利用が増えたとの回答で多かったのは、「チラシ広告(デジタル)」29%、「ネット広告」24%。一方、利用が減ったとの回答では、「お店に直接行く」40%、「チラシ広告(紙)」39%でした。これまで買い物情報の取得手段として一般的だった折り込みチラシや、お店に立ち寄るという行動は、チラシ休止や外出自粛に伴っておよそ4割減少しており、手軽さだけでなく安心・安全な情報取得手段を求めるなかでデジタルを選択する意識の高まりが伺えます。

6)生活者が店舗で買い物する際に、不満を感じるポイント
特売品情報、混雑情報を知りたいニーズが顕在化

前回調査との比較では、「チラシの休止で特売品情報がわからない」が68%と33ポイント増と、緊急事態宣言の解除後の需要の伸びが顕著。また「お店の混雑情報がわからない(新設選択肢)」42%と高い結果となりました。マスクや消毒など衛生用品の長期不足感から「欲しい商品が欠品」も依然高いものの、徐々に供給が追い付いている様子が伺えます。

7)生活者が店舗で買い物する際に、お店から発信してほしい情報
買い物情報だけでなく、「混雑情報」もニーズが急増

チラシを休止する小売店があった反動で、「チラシ情報(新設選択肢)」(71%)、「その日のお買い得情報」(63%)のニーズが高い。また前回対比で、「お店の混雑情報」(50%)へのニーズが11ポイント増と、生活者の3密を忌避する「新たな生活様式」の浸透と、お店への要望としての温度感の高さがわかります。

8)生活者が店舗で買い物する際に、お店に継続してほしいサービス
店頭での衛生対応は最優先ニーズ。テイクアウトなど新たなライフスタイルへのニーズも継続高

緊急事態宣言下では、小売店では来店客やスタッフの衛生管理や、利便性を確保するために、さまざまなサービスが生まれました。宣言解除後の現在でも、生活者はお店に「消毒用アルコールやビニールカーテンを引き続き設置」(68%)、「スタッフはマスクや手袋を着用」(55%)、「現金に触れずに決済」(37%)などのお店の衛生対策や、「テイクアウトの継続」(41%)、「出前やデリバリーの継続」(22%)という新たなライフスタイルの継続利用を求める意向も顕在化しています。

9)生活者の節約意識
依然高いが、自粛していた「趣味・レジャー」「交際費」の節約意識は薄まる

緊急事態宣言下で生活者の中で高まりつつあった「節約意識」は、解除後にも意識が高い状態が継続。食品や生活用品に対しては節約意識が続く一方で、「趣味・レジャー」(48%→40%)、「交際費」(52%→41%)と前回対比で10%程度が下がり、自粛期間を経た意識の変化が見られます。

調査・分析概要
<チラシ投稿状況;チラシ投稿データ分析>
●    対象データ:「トクバイ」内でチラシ投稿をしたスーパーマーケットの店舗数:12,234店舗
●    分析データ期間:2020年1月5日~2020年5月31日
※チラシ状況はあくまでも「トクバイ」への投稿にもとづいており、店舗配布・折込等と一致しているとは限りません

<一般生活者の状況;緊急事態宣言解除後の生活者の意識・行動・ニーズの変化に関する調査>
●    調査日:2020年5月31日~6月1日
●    調査対象:「トクバイ」アプリユーザー/全国/有効回答数:772名
※指定月日(1月5日週)を100として増減を換算した数値・指数で分析

◾「トクバイ」とは
2013年にスタートした、食品スーパーマーケットをはじめ様々な業態の小売店のチラシ・買い物情報を掲載しているWebサービス・アプリです。パソコン・スマートフォンから無料で情報の閲覧が可能です。サービス利用店舗数は約5万店舗*で、30〜50代の女性を中心に利用されています。(*2020年1月末現在)
※「トクバイ」に情報掲載をご希望の企業様はこちら

◾️会社概要
社名:株式会社ロコガイド
本社所在地:〒108-0073 東京都港区三田1−4−28 三田国際ビル1階
資本金:5,000万円
設立年月日:2016年7月1日
主要事業:買物情報事業、地域情報事業、広告事業

【リリースに関するお問い合わせ先】
株式会社ロコガイド 広報担当: 齋藤・畑田
電話:03-6368-1052 FAX:03-6368-1046 
メールアドレス:pr@locoguide.co.jp